山口貝類研究談話会会誌 ユリヤガイ,
5(1/2). December 1997
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原著
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瀬戸内海産カクメイ科(新称,腹足綱:異鰓亜綱:ミズシタダミ超科)の2新種
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福田 宏・山下 博由
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要約 瀬戸内海西部から,海産ミズシタダミ超科の1科であるカクメイ科(腹足綱:異鰓亜綱:異旋目)の2新種,Tomura
yashima ヤシマイシン(新称)および T.
himeshima
ヒメシマイシン(新称)を記載する。これは本科のアジアおよび日本における最初の記録である。この2新種の殻は広い臍孔をもつ点で
Cornirostra pellucida (Laseron, 1954)
シドニーカクメイ(新称)および Noerrevangia
fragilis War~n & Schander, 1993
ホッカイイッキ(新称)に似るが,歯舌の特徴は今回の2新種が
Tomura Pilsbry & McGinty, 1946
イシン属(新称)に属すことを示している。これら2新種の軟体部の外部形態やヤシマイシンの卵塊も併せて記載し,これまでに知られるカクメイ科の他の種との比較を行った。
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キーワード: 異鰓亜綱,イシン属,カクメイ科,瀬戸内海,腹足綱,ヒメシマイシン,ヤシマイシン
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ハナマルユキ(腹足綱:タカラガイ科)における殻の構造の地理的変異と水温の関係
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入江 貴博
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要約 日本の10産地で採集された Cypraea
caputserpentis Linnaeus
ハナマルユキの,殻の外部・内部の量的形質を検討した。外部成貝層の厚さおよび幼貝の殻幅の水温との相関が確認された。かつてハナマルユキに設けられていた多くの亜種は後天的な要因に基づいているため,現在は無効名とされている。しかし,これらの変異は殻の個体発生に起因することが知られているにも関わらず,殻の発達過程に関する研究はほとんど行われていない。そこで本研究では,殻の個体発生を殻の横断面における顕微鏡観察と計測および統計処理によって検討した。日本に分布するとされている
C. c. mikado と C. c. reticulum が
C. c. caputserpentis
のシノニムである根拠は従来明確ではなかったが,前2亜種は後天的な変異型であることを本研究により初めて明示した。
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キーワード: 亜種,殻形成,種内分類群,種分化,水温,成貝層,タカラガイ科,地理的変異,ハナマルユキ,幼貝層
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コハクオナジマイマイ(有肺亜綱:オナジマイマイ科)の地理的分布
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浅見 崇比呂
・山下 博由
・朴 濟哲
・石川 裕
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要約 コハクオナジマイマイは西日本に豊富に生息している。本種の著しい特徴は殻頂から殻層部にかけての軟体部の背面が鮮黄色を呈することである。淡く白みがかった褐色の殻は薄くほぼ透明なため,軟体部背面の黄色が殻の外側から透けて見える。もう一つの興味深い点は,コハクオナジマイマイが,形態,解剖,生態学的特徴において,世界中に分布するオナジマイマイに酷似していることである。筆者らは,今後の研究のために,コハクオナジマイマイの地理的分布域を,標本および文献調査から確定した。主要な分布域である西日本での分布の南限は鹿児島県屋久島,北限は広島県比婆郡,西限は長崎県対馬,東限は岡山県笠岡である。このほか,千葉県館山に豊富な個体群が見出されており,日本における現在の最東の産地である。琉球列島および韓国南部からは見出されなかった。したがって,コハクオナジマイマイは日本固有種である可能性が高い。
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キーワード: オナジマイマイ属,韓国,コハクオナジマイマイ,分布,腹足綱,日本,有肺亜綱
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Japanonoba Habe & Ando,
1987
ヌノメツボ属(新生腹足目:シロネズミ科)の分類学的再検討
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吉崎 宏・福田 宏・三時 輝久
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要約 瀬戸内海(愛媛県大三島沖,山口県柳井市沖)の海底から採取された砂の中から
Japanonoba Habe & Ando, 1987
に属する種を得た。これらの標本に,同属の模式種
J. patula (A. Adams, 1863) ヌノメツボ,および
J. itoi Habe & Ando, 1987
ホソヌノメツボの両タクサの模式標本を加え,殻の形態を検討した。この結果,各個体間で目立った質的差異は見出されず,量的形質においても連続することがわかった。したがって,従来別種とされてきたヌノメツボとホソヌノメツボは同種と考えられる(新異名)。また,ヌノメツボ属は従来
Rissoidae
リソツボ科の一員とされてきたが,胎殻・後成層の形態はともに,むしろ
Vanikoridae シロネズミ科のMacromphalus S. V.
Wood, 1842 や Berthais Melvill, 1904
ヒナツボ属に近似する。ここから,ヌノメツボ属の科の所属をリソツボ科からシロネズミ科へ変更した。
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キーワード: アーサー・アダムス,シロネズミ科,ヌノメツボ,ヌノメツボ属,分類学的再検討,ホソヌノメツボ,リソツボ科
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Peristernia sp. sensu 福田他,
1990
ハングロツノマタモドキの再同定,およびミガキボラの幼貝と成貝における殻・歯舌・軟体の観察(腹足綱:エゾバイ科)
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宇野 明・増田 修
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要約 Peristernia sp. sensu
福田他, 1990
ハングロツノマタモドキは山口県萩沖産の標本をもとに,エゾバイ科イトマキボラ亜科のツノマタモドキ属に所属する不明種として報告された。しかし,その同定は幼貝単一個体に基づくものであり,成貝に関する情報や近縁な他種との比較もなされていなかった。このたび,兵庫県から「ハングロツノマタモドキ」と同種とみられる個体が複数採集された。殻,歯舌,頭部−腹足の個体発生学的観察から判断すると,ハングロツノマタモドキは,エゾバイ亜科に属するKelletia
lischkei Kuroda, 1938
ミガキボラの幼貝であることがわかった。
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キーワード: イトマキボラ亜科,エゾバイ亜科,エゾバイ科,個体発生,歯舌,ツノマタモドキ属,日本海,ハングロツノマタモドキ,兵庫県,ミガキボラ,山口県
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危急種レンズヒラマキガイ(鰓肺目:ヒラマキガイ科)の山口県内における棲息状況
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堀 成夫・福田 敏一・保阪 健市・増野 和幸・幸田 郁代
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要約 淡水生の危急種 Hippeutis
cantori (Benson,
1850)レンズヒラマキガイ(ヒラマキガイ科)の3新産地を山口県から報告し,これらの新産地の標本を記載する。また,既知の他の2産地とともに,山口県内の同種個体群と棲息環境の現状を記録する。
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キーワード: 宇部市,小野田市,希少種保護,止水池,淡水生貝類,豊浦郡豊浦町,山口県,吉敷郡阿知須町,レンズヒラマキガイ
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日本産サザナミツボ科(新生腹足目:リソツボ超科)の1新種の記載とその解剖
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福田 宏・江川 和文
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要約 Elachisinidae Ponder, 1985
サザナミツボ科の新種 Elachisina ziczac
を記載する。これは日本産 Elachisina Dall,
1918
サザナミツボ属の種としては初めてのものであり,サザナミツボ科全体でも日本第2の記録である。本種は本州から九州にかけて分布し,大小の湾の最奥部に棲息するとみられる。本種の解剖学的特徴を詳細に検討した。本種の雌は,サザナミツボ属の他の種と同様,一対の貯精嚢および外套輸卵管の背側側面に位置する交尾嚢を示す。しかし,以下の特徴は,同属の他種(これまでに解剖学的検討の報告例は1種のみ)とは異なる:陰茎上の顕著な腺状突起;頭部−腹足および内部器官上の黒色色素;外套腔内で開口部をもたない前立腺;前立腺の中央部腹側から生ずる外套輸精管;外套腔内でめだったループを形成せずほぼ直線的に走る直腸;食道神経環において強く集中する神経節。これらの形質状態は従来のサザナミツボ科の定義(唯1種の情報をもとになされている)と一致しない。このため,今回の新種は,暫定的にサザナミツボ属の一員と見做された。
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キーワード: 解剖学的研究,サザナミツボ,新種記載,内湾奥,ワカウラツボ科
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山口県産モウリオナガミクリ(新称,新腹足目:エゾバイ科)の再記載およびオナガミクリとの比較
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杉村 智幸
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要約
かつて山口県萩市見島周辺から「Siphonofusus
lubrica(Dall,
1918)オナガミクリ」が記録されているが,この記録のもとになった標本を検討した結果,全て
Siphonofusus chinenensis (MacNeil, 1960)
モウリオナガミクリ(新称)の誤同定であることがわかった。後種は沖縄本島から出土した中新世または鮮新世の化石をもとに記載され,朝鮮海峡からも現生個体が記録されているが,これまでほとんど言及されたことがない。見島から採集された個体は全て死殻であったが,近年筆者は日本海西部の角島沖合より本種の生貝を初めて採集し,山口県における棲息を確認した。そこで,モウリオナガミクリの殻,蓋,歯舌,頭部−腹足の形態を再記載し,オナガミクリと比較した。
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キ−ワ−ド: エゾバイ科,オナガミクリ属,北長門海岸,日本海,モウリオナガミクリ,山口県
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絶滅の危機に瀕する日本産干潟・河口棲貝類の現状と保護の意義−1.イチョウシラトリ(二枚貝綱:マルスダレガイ目:ニッコウガイ科)
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山下 博由・岡本 正豊・原戸 眞視・福田 宏
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要約 現在,日本の干潟・河口棲軟体動物の多くの種が,棲息環境の悪化などにより,絶滅の危機に瀕している。本連載はそれらの各種について,産出記録を集積し,日本での棲息の現状を把握して,その保護を訴えることを目的とする。今回は,内湾奥の泥質干潟に棲息し,かつて日本列島の広範囲に分布していたTellina
(Serratina) capsoides Lamarck, 1818
イチョウシラトリ(二枚貝綱:マルスダレガイ目:ニッコウガイ科)を取り上げ,文献記録や標本データの網羅や,野外調査をもとに分布図を作成し,現状の評価を試みた。本種はインド洋・西太平洋全域に分布しているが,日本は世界最北の産地であり,その個体群は生物地理学的に貴重である。今回の調査の結果,本種は瀬戸内海周防灘および沖縄本島でしか棲息が確認されず,日本の個体群は疑いなく絶滅寸前である。また,これらの現存産地でも,開発の影響により個体群存続が脅かされている。本種は内湾泥質干潟の環境指標種としても有効と思われ,早急な保護対策が必要である。
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キーワード: イチョウシラトリ,絶滅危惧種,内湾棲貝類,ニッコウガイ科,干潟,保護対策
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山口県萩市倉江ノ浜で採集された注目すべき熱帯太平洋系海産貝類5種
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河上 勲・伊藤 靖子
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要約 1991年冬季,日本海北長門海岸に面した山口県萩市倉江ノ浜で,ツノレイシ,ムラサキツノマタモドキ,コモンイモ,サヤガタイモ,シラナミ等の打ち上げ死殻が採集された。これらはすべて亜熱帯〜熱帯太平洋の低緯度地方に分布の中心をもつ種であり,山口県での産出は驚くべきことである。当時の萩市周辺では,マガキガイなど例年の山口県では少ない暖流系種も多く見られたため,この時期のみ対馬暖流の沿岸域での勢力が著しく卓越していた可能性がある。
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キーワード: 北長門海岸,コモンイモ,サヤガタイモ,シラナミ,対馬暖流,ツノレイシ,暖流系貝類,ムラサキツノマタモドキ,山口県萩市倉江ノ浜
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山口県産タカラガイ科(新生腹足目)
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保阪 健市・入江 貴博・杉村 智幸
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要約 山口県産タカラガイ科について,山口県立山口博物館,萩市郷土博物館,長門市立深川中学校,および山口貝類連合博物館の標本を再検討したところ,以下の23種が確認された:クチグロキヌタ,ホシダカラ,オミナエシダカラ,カバフダカラ,ウミナシジダカラ,コモンダカラ,カモンダカラ,ナシジダカラ,ハツユキダカラ,アヤメダカラ,ヤナギシボリダカラ,ヒメホシダカラ,ヤクシマダカラ,キイロダカラ,ヒメハラダカラ,ハナビラダカラ,チャイロキヌタ,クチムラサキダカラ,ホシキヌタ,メダカラ,ハナマルユキ,シボリダカラ,サメダカラ。カバフダカラは日本海新記録種である。またクチグロキヌタは瀬戸内海新記録種である。これら23種を図示し殻の形態の記載を行った。さらに,過去に記録されていながら証拠標本が失われた種が2種(サバダカラ・カバホシダカラ)存在し,これらも含めると山口県産の本科は合計25種記録されたことになる。日本海沿岸では25種が記録されているのに対し,瀬戸内海沿岸では6種のみであった。また山口県日本海沿岸産各種の分布状況を,他地域との種類数比較や,同県内代表的採集地における1000個体以上のサンプリングなどから検討した。この結果,山口県産25種のうちの17種は,ある時季のみ,または偶発的にこの地方に産したものであり,またたとえ定住している種でも再生産は行っていない可能性がある。
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キーワード: 偶存分布,瀬戸内海,タカラガイ科,暖流系貝類,対馬暖流,動物相,日本海,山口県
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山口県萩市見島からのアマクサヤドリニナ(新生腹足目:ハナゴウナ科)の記録
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堀 成夫・幸田 郁代
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要約 山口県萩市見島本村漁港の漁屑中から,ヒトデの1種であるチャイロホウキボシが見いだされ,その腕の瘤中からアマクサヤドリニナの雌雄個体が発見された。これはアマクサヤドリニナの山口県および日本海における最初の記録である。これらの個体の形態や寄生状態を,同種の模式標本と比較しながら記載する。
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キーワード: アマクサヤドリニナ,寄生,チャイロホウキボシ,日本海,山口県萩市見島
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短報
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日本産チュウカイモ(腹足綱:イモガイ科)の諸型ならびに日本海からの新分布記録
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華路門 極
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要約 Bernardi, 1853
チュウカイモを,本種の重要な分布域拡大となる山口県見島から記録する。本種の新参異名である
C. urashimanus Kuroda & Ito, 1961
ウラシマイモ,C. gloriakiiensis Kuroda &
Ito, 1961 ミカンイモ, C. roseorapum
Raybaudi & daMotta, 1990
の分類学的扱いについても論じる。
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キーワード: イモガイ科,ウラシマイモ,チュウカイモ,日本海,ミカンイモ,見島,山口県
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山口県萩市倉江ノ浜におけるミスガイ(ナツメガイ目:ミスガイ科)の採集記録
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伊藤 靖子
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要約 日本海北長門海岸中央部の山口県萩市倉江ノ浜で,ミスガイの死殻2個体が採集された。これらの個体は,日本海沿岸および山口県に同種が確実に分布していることの証拠となる,初めての標本である。
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キーワード: 北長門海岸,対馬暖流,ミスガイ,日本海,萩市倉江ノ浜,山口県
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日本海新記録のイワカワウネボラ(新生腹足目:オキニシ科)
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福田 宏・藤原 廣治
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要約 山口県萩市三見長浜から,イワカワウネボラの死殻3個体が採集された。これは本種の日本海からの初めての記録である。本種は,対馬暖流の影響下において山口県日本海沿岸(北長門海岸)に産出する熱帯太平洋系要素の好例であると考えられる。
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キーワード: イワカワウネボラ,北長門海岸,対馬暖流,日本海,山口県萩市三見
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