東邦大学理学部公開講座・千葉県立中央博物館ステップアップ体験教室
「東京湾三番瀬の生きもの」開催

2007年5月31日

2007年6月3日(日)、東邦大学理学部公開講座・千葉県立中央博物館ステップアップ体験教室として、東京湾・三番瀬において「東京湾三番瀬の生きもの」を開催します(東邦大学理学部・千葉県立中央博物館・船橋市浜町公民館:共催)。講師は東邦大学理学部東京湾生態系研究センター、センター長の風呂田利夫が務めます。

 このイベントでは、公募で集まった参加者たちが船橋沖の広大な浅瀬「三番瀬」を訪問し、沖合にできる干潟に上陸してゴカイ類やカニ類、貝類など多様な生きものたちの生態を観察します。これらの様々な生きものたちが干潟を舞台にして、水の浄化にどのような役割を演じているのか、干潟とはどのようなところなのか等について考えます。また、区画(コドラート)法を用いた干潟の生物定量採集・ふるい分け・資料化など一連の生物環境調査を実施します。環境調査の一端を体験してもらい、同時に貴重なデータ収集を行って、毎年のデータを積み重ねて将来、発表することを目指しています。
 また、このイベントは、今年5月発売された『干潟ウォッチングフィールドガイド〜君も干潟生物調査員』(誠文堂新光社/市川市・東邦大学理学部東京湾生態系研究センター共編)との連動企画として開始された「干潟モニタリングプロジェクト」の一環として位置づけています。このプロジェクトは干潟生物の多様性をいろいろな場所で、多くの人が同じ方法で調査し、情報を共有することで、より多くの情報を得ることを目的としており、得られたデータは国土交通省東京湾環境情報センターに集積され、活用されます。各地での自然観察会において実際に市民参加型の生物調査を行ってきた経験から、多くの人がより手軽に、そして確実に行えるように開発した統一手法による調査を継続的に東京湾周辺で行っていきます。

(文/森上需:東邦大学理学部東京湾生態系研究センター)


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【お問い合わせ先】
東邦大学理学部 東京湾生態系研究センター
森上 需
TEL・FAX:(047)472-1159