東邦大学理学部公開講座“高校生セミナー”干潟モニタリングプロジェクト
「小櫃川河口干潟生物の観察と調査」開催

2007年6月13日

 6月16日(土)、東邦大学理学部公開講座“高校生セミナー” として、地元の高校生(木更津総合高校など)を対象に、小櫃川河口干潟(木更津市)において「小櫃川河口干潟の観察と調査」を開催します(主催:東邦大学理学部東京湾生態系研究センター後援:盤州里海の会)。講師は東邦大学理学部東京湾生態系研究センター、センター長の風呂田利夫が務めます。
 このイベントは、東京湾を代表する干潟である小櫃川河口干潟において、干潟環境とそこに住む生物の調査を通した観察会です。東京湾に関係する地域NPOの協力を得ながら、東京湾に生息する生物を参加する高校生とともに調査し、身近な干潟の生物を再発見・再認識すると同時に、そこで集まったデータを皆で共有し、活用できるモニタリングデータとして後世に残すことを目的としています。
 小櫃川河口干潟は東京湾沿岸域で残されている干潟の中において最大で、最も豊かな自然生態系を残し、希少な生物も生息しています。今どのような環境で、どのような生物が生息しているのかを観察することで、環境学習の効果を高め、同時に干潟環境保全に寄与することを目指します。
 また、このイベントは、今年5月発売された『干潟ウォッチングフィールドガイド〜君も干潟生物調査員』(誠文堂新光社/市川市・東邦大学理学部東京湾生態系研究センター共編)との連動企画として開始された「干潟モニタリングプロジェクト」の一環として位置づけています。このプロジェクトは干潟生物の多様性をいろいろな場所で、多くの人が同じ方法で調査し、情報を共有することで、より多くの情報を得ることを目的としており、得られたデータは国土交通省東京湾環境情報センターに集積され、活用されます。各地での自然観察会において実際に市民参加型の生物調査を行ってきた経験から、多くの人がより手軽に、そして確実に行えるように開発した統一手法による調査を継続的に東京湾周辺で行います。


※ 取材をされる方は【問い合わせ先】までご一報くださいますよう宜しくお願い申し上げます。

【お問い合わせ先】
東邦大学理学部 東京湾生態系研究センター
森上 需
TEL・FAX:(047)472-1159