カメネットワークジャパン
日本固有のカメを救え!淡水性カメ類の一斉分布調査 開始

2007年12月3日

NPO 法人 カメネットワークジャパン(代表:小菅康弘(東邦大卒))は、日本におけるカメの一斉分布調査を行い、日本固有種の保護活動の基礎資料を作成することを示しました。この活動に東邦大学地理生態学研究室(教授:長谷川雅美)が、協力することになりました。この基礎資料は 2010 年までに作成し、公開することを目標としています。 現在、日本固有の淡水性カメ類は絶滅の危機に瀕しています。最近の研究では、ニホンイシガメが繁殖するには、越冬するための河川や池と産卵するための陸地が必要であることがわかってきました。しかし、河川や池の護岸化などにより、カメが越冬や産卵に適当な場が少なくなっています。 また、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)やカミツキガメなどといった外来性のカメによる生態系の撹乱、国内移入の在来種との雑種形成による純系の崩壊といった問題が山積しています。 そこで、先ず日本にいるカメの現状を知る必要があります。どのカメがどこにいるのか、そこはどのような環境なのか、そこで繁殖をしているのか。これらの情報を統一した方法による調査で収集し、日本固有の淡水性カメ類の保護活動、しいては水辺生態系の維持活動に還元することを目的としています。

※詳細はカメネットワークジャパン web site へ

(文/森上需:東邦大学理学部東京湾生態系研究センター)


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【お問い合わせ先】
東京湾生態系研究センター 森上 需
電話:(047)472-1159