転石下に潜むオオウスイロヘソカドガイ Paludinellassiminea tanegashimae。より小型のサツマクリイロカワザンショウ近似種(キントンイロカワザンショウ) Angustassiminea sp. が同所的に出現するのはどこでも共通のようだ。


アカイソガニ Cyclograpsus intermedius。転石海岸に多い種。伊豆半島などでもよく見るが、東京湾ではあまり見かけない。


ニンジンイソギンチャク? Paracondylactis cf. hertwigi。残念ながら特徴的な体柱部の色を確認できなかったが、触手は48本であり、同様の斑紋がある触手を持つ種(イシワケイソギンチャクなど)の半分しかない。


キッカイソギンチャク Antheopsis koseirensis sensu Uchida & Soyama。サンゴイソギンチャクと似ているが、触手が同心円状に配置する。


シマキッカイソギンチャク Antheopsis maculata sensu Uchida & Soyama。上のキッカイソギンチャクとも似ているが、こちらの触手にはくびれがあり、白い斑紋がある。旧称はイシワケイソギンチャクだが、同名異物があるため現在は使われない。


ヒメハナギンチャク Pachycerianthus magnus。カラーバリエーションが豊富で、黄色いものやほとんど無色のものなども見られる。なお、棲管にはホウキムシ Phoronis australis が付着している。


ガンゼキフサゴカイの1種 Lanice sp.。熊手状の構造が棲管の上部にあり、ここから触手を伸ばしている。東京湾の湾奥部でも類似する棲管が見られる。


トゲモミジガイ Asteropecten polyacanthus。カイと和名につくが見ての通りヒトデの仲間。ときおり、このヒトデに寄生するトゲモミジヒトデヤドリニナという貝もいて、複雑。


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