ボラ科の幼魚 Mugilidae gen. sp.。この近傍ではボラ Mugil cephalus cephalus がよく見られる。冬に食べるとうまい魚なのだが、このサイズではちょっと無理。


ハリセンボン Diodon holocanthus。ただし、棘は1000本もない。多分300本ぐらいだろう。ハリセンボン科の種は無毒であるが、食べにくそうである。


オオタマウミヒドラ Hydrocoryne miurensis(中央)。まわりの岩盤はハネウミヒドラHalocordyle disticha が覆っているのだが、オオタマウミヒドラが流れに揺られて届く範囲には全く付着していない。


キリンミノ Dendrochirus zebra 。目の上の皮弁がたいへん長い。当然ながら、鰭の棘には刺毒があるので、刺されないように注意。


ハナミノカサゴ Pterois volitans。ミノカサゴ P. lunulata に似ているが、頭部腹側にまで横帯が達する。近寄ってみると鱗がたいへん細かいので区別は簡単だが、これも鰭の棘に刺毒がありやや近寄りがたい。


オニカサゴ属の1種 Scorpaenopsis sp.。2002年にRandall & Eschmeyerにより多くの隠蔽種が記載された。やはり鰭の棘に刺毒があり、詳細な観察ができず同定に至っていない。


キタマクラ Canthigaster rivulata 。「食べると北枕」になることからついた和名だろうが、フグの中で本種がことさら毒性が強いというわけではない。


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