東京港生物調査

2010年3月のお台場海浜公園

2010.3.21


(写真:多留聖典)

 2010年3月のお台場海浜公園は、海水温は低いもののやや黄色っぽい濁りが出て、植物プランクトンの増加が始まったことが感じられた。寒くても、もうすぐ春である。まずは早春のころによく見られるトゲアメフラシ。数個体が連なっている場所もあるなど、比較的良く目にする。


 スズキなどの魚類の体表に付着する大型の蛭であるヒダビルが、海底を漂っているのが確認された。単独で見ることはあまりないため、突然目にするとかなり驚いてしまう。


(写真:多留聖典)



(写真:多留聖典)

 ヒダビルはスズキなどを対象とする釣り人には馴染みのある生物のようだが、ダイビングではあまり目にすることはない。もちろん、参加者の興味を引いて、撮影会のようになっていた。


 マヒトデ。東京湾の個体は黄色味が強く、紫色の部分は腕の先端部にわずかにあるのみで、ほとんど着色しないものもいる。もう少し経つと、マヒトデの幼体が目に付くようになる。


(写真:多留聖典)

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