東京港生物調査

2011年1月の東京港

2011.1.30


(写真:多留聖典)

 船の科学館付近の東京港についた頃には、空に雲が広がってきた。それでも海にはいると、壁面にヒドロ虫が付着していた。拡大すると、ポリプが触手を広げている。


 今年も昨年同様、イガイ群集の上にムギガイが蝟集していた。近くにあったムギガイのものと思われる卵塊を採集し、検鏡してみることにした。


(写真:多留聖典)



(写真:多留聖典)

 採集したムギガイのものと思われる卵塊。1つの卵鞘の内部には、数十の卵が入っているようである。ときどきゆっくりと動いているものもあり、孵化が近い卵もあった。


 採集した卵塊から泳出したベリジャー幼生。面板に生えた繊毛を動かして盛んに遊泳する。


(写真:多留聖典)

※ (c) 東邦大学理学部東京湾生態系研究センター 出典を明記しない引用を禁じます。
写真の著作権は撮影者に帰属します。写真の無断使用を禁じます。
 

東京港生物調査 Indexへ