東京港生物調査

2011年5月のお台場海浜公園

2011.5.29


(写真:多留聖典)

 2011年は海水温の上昇が鈍いためだろうか、5月末に入ってもなお多数のトゲアメフラシが観察された。海底のあちこちで集団になって交接を行っていた。


 少し離れたカキ帯をのぞき込むと、マダラウロコムシ属の一種が見られた。結構頻繁に見られる種であるが、一般的に汎世界種のHarmothoe imbricata とされているものの、実際のところは不明点が多い。


(写真:多留聖典)



(写真:多留聖典)

 砂地にいたキセワタ上科の一種。ヤミヨキセワタに似ているが、体色が淡く、拡大すると全身黒色のヤミヨキセワタに対し、本種は白色地に黒紫色の斑点を密にちりばめたようである。

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