東京港生物調査

2011年10月のお台場海浜公園

2011.10.30


(写真:多留聖典)

 2011年10月は、先月と比較して透明度も上昇し、だいぶ生物の回復が見られた。チチブやトサカギンポなどの魚類の姿も多く見られるようになった。


 こちらはナギサコケムシ近似種 Bugula stolonifera。海外からの移入種であるとされており、名古屋港からの記録がある。このような生物でも移入種は存在しており、その見極めはかなり難しい。


(写真:多留聖典)



(写真:多留聖典)

 カキの殻についていたスズコケムシの1種 Barentsia sp.。コケムシとあるが上記のコケムシ類(外肛動物門)と異なる、内肛動物門の種である。本体が長い柄についており、条件が悪くなると本体(萼)を捨てて柄(茎)のみになり耐久し、条件が回復したときに再び本体を再生するという変わったグループである。

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