東京港生物調査

2012年4月のお台場海浜公園

2012.4.29


(写真:多留聖典)

 世間はゴールデンウィークである。そしてお台場の海も多少春らしくなってきた。海底にはカノコキセワタの姿があった。


 人工漁礁には、メバル類の幼魚が蝟集していた。魚礁自体にはユウレイボヤやユビナガスジエビなどの姿も見られた。


(写真:多留聖典)



(写真:多留聖典)

 底泥から、直径3 mm、長さ3cmほどの泥の管が立ち上がっていた。採取して中を見ると、コオニスピオであった。副感触手の白点が特徴的である。


 その他に、海底にはニッポンドロクダムシの姿が多く見られ、またガンゼキフサゴカイの一種の棲管も見られるようになってきた。生き物の種類が増えてゆく季節であった。


(写真:多留聖典)

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