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黄金崎スカシカシパンプロジェクト (2)

2005.11.13


(写真:多留聖典)

NPO法人安全潜水教育協会・静岡県西伊豆町安良里漁協・賀茂地区ダイビング協議会との共同事業「黄金崎スカシカシパンプロジェクト」では、非正型ウニ類のスカシカシパンを対象として、一般ダイバーに科学的調査の視点を体験してもらうために、「最小サイズのスカシカシパンを探す」というプログラムを展開している。スカシカシパンにおいては、小型の個体が非常に少なく、直径100mm以上の大型の個体ばかりが発見される。この状況で、どのように個体群が維持されているのかが謎のままになっているため、その解明に一役買ってもらおうという意図である。


 2005年11月13日現在のところ、最小記録は直径62mmである。この個体は2005年10月20日に、東邦大学理学部生物学科海洋生物学研究室および水中レポーター・須賀潮美氏の参加の下、一斉調査を行った際に、須賀氏が発見したもの。須賀氏により「ピッコロ」と命名され、タグをつけた後放流された。この個体の発見は関係者を驚かせたが、実はこれでも新規着底サイズではない。さらに小型の個体が発見されなければならない。


(写真:風呂田利夫)

※ (c) 東邦大学理学部東京湾生態系研究センター 引用元を明記しない引用を禁じます。
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