参考:岩礁域およびその周辺のケヤリ科多毛類

ケヤリムシ Sabellastarte japonica

 岩礁の潮間帯に多い。ケヤリムシ科の多くの種の鰓冠は鰓糸が1列だが、本種は鰓糸が多く、球状になる。

オオメケヤリ Megalomma acrophthalmus

 岩礁付近の砂底に多い。鰓糸の先端に大きな眼点を持ち、黒く目立つ。そのためか光刺激に敏感で、プレ発光のストロボを用いると、撮影前に鰓冠を縮めてしまい、なかなか撮影できない。

ミナミエラコ Pseudopotamilla myriops

 岩礁付近の砂底に多い。鰓糸に1本あたり20個ほどの眼点が並ぶ。本州南部以北にはエラコP. occelara が分布し、釣り餌として用いられている。

(写真:多留聖典)
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