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宮崎探訪(4)
(第21回魚類生態研究会)

2010.2.9

 


(写真:多留聖典)

 満潮になると干潟の探索は困難なので、岩礁域の観察に切り替えることにした。今度はやや南下して、延岡市の南隣の門川町にある庵川海岸に向かった。ここは大きなタイドプールがあり、磯観察がしやすい。タイドプールに入ると、岸よりの浅場ではグビジンイソギンチャク、ハナビラダカラ、コノハミドリガイ、イバラカンザシの1種、ツマジロナガウニ、シマギンポなどが見られた。


 このタイドプールは最深部で5m以上ある。深場に向かうと、ミナミハタンポやサツキハゼが群れで泳いでいた。礫混じりの海底には、ニチリンイソギンチャク、マナマコ、ニセクロナマコなどが確認された。


(写真:多留聖典)



(写真:多留聖典)

 オーバーハングした岩陰にはケヤリ類が鰓冠を開き、その奥にはヤイトサラサエビやノコギリヨウジの姿もあった。ノコギリヨウジはなかなか姿を見せてくれず、すぐに岩陰に隠れてしまう。スノーケリングでは全身を確認するだけでも一苦労であった。

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