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宮崎探訪(2)
(第21回魚類生態研究会)

2010.2.8

 


(写真:多留聖典)

 延岡市の赤水には宮崎大学農学部のフィールド科学教育研究センターがある。そのすぐ裏手には岩礁、転石、砂浜が入り交じった海岸が広がっている。冬なのでまだ生き物の動きは鈍いが、まずは落葉に埋もれた転石の下を見ると、キントンイロカワザンショウ、オオウスイロヘソカドガイ、アカイソガニなどが潜んでいた。


 転石や岩礁の間には砂浜があり、そしてその下は細かな砂泥底になっている。砂泥底にはニンジンイソギンチャク?、キッカイソギンチャク、シマキッカイソギンチャク、ヒメハナギンチャク、ホウキムシ、ガンゼキフサゴカイの1種、トゲモミジガイなどが見られた。以前はハボウキガイが多産していたのだが、このときは見られなかった。


(写真:多留聖典)



(写真:多留聖典)

 続いて岩礁の潮間帯では、ベリルイソギンチャク、ヨロイイソギンチャク、ミドリイソギンチャク、イシダタミ、ケガキ、イワガニなど、そして水中にはサンゴイソギンチャク、コベルトカニモリ、タツナミガイ、ヒオウギ、ケヤリムシ、イバラカンザシの1種、ラッパウニやシラヒゲウニ、ニッポンウミシダ、ヤツデヒトデが目に付いた。水中の転石を返すと、クロモンシリスやニッポンクモヒトデが張り付いていた。

※ (c) 東邦大学理学部東京湾生態系研究センター 出典を明記しない引用を禁じます。
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