追加サンプリング 5月22日(日曜日)


 今回の参加者はセンターの訪問研究員以外に、環境省、WWFジャパン、WIJ、日本大学、東邦大学の学生などを合わせて合計18人でした。日曜日ということで、一般の潮干狩り客の注視の中、作業開始。


(撮影:多々良有紀)


 前回同様に20分間の目視による定性サンプリングと、塩ビパイプを加工して制作したコアサンプラーによる定量採集を行いました。定性サンプリングでは、参加者の習熟度により発見できる種数に大きな差が出ます。とりあえず見つけた種をリストにチェックして、わからないものは捕まえて同定しました。


 定量採集では、サンプリングの効率を検証するため、採集された底質を目合い約5mmの容器に入れ、さらに1mmメッシュを重ねて篩います。すると、このような大型の底生動物(とゴミ)のみが上の容器に残ります。下のメッシュにはもう少し細かい砂と生物が残ります。それを別々の水切り袋に入れて、チャック付きポリ袋に入れておきます。


 このように書くと楽なように感じるのですが、実際はサンプリングは結構大変です。特に北部クリークは底質が柔らかいため、泥に嵌ってしまいます(写真は3枚合成によるイメージです)。


 一方の前浜干潟は地面が固く、コアサンプラーをたたき込む手間がかかる上、一度ささると簡単には抜けません。サンプルを落とさないように、周りを掘ってコアサンプラーを抜き出します。


 しかも水場が遠いので、ふるいで篩うために穴を掘らなければなりません。どっちにしろ手間のかかる作業ではあります。


 そうやって採集した生物が腐らないように、袋ごとクーラーボックスに入れて移動します。当然ながら採集がすすむにつれてだんだん重くなってきます。遠くに潮干狩り場の賑わいが広がっていました。


 ようやく先が見えてきて、サンプリングが終わる目処が立ったので、一休み。でも、まだまだやることはたくさんあるのです。油断禁物。


 今回のサンプリング地点のうち、最も軟泥質のカワセミ池。もちろんズブズブでした。嵌っちゃった人、ご苦労様でした。ちなみに同一の人ばかり嵌っているような気もするのですが、決して故意ではありません。



(撮影:多々良有紀)

 ようやく宿に帰り着きました。何とか、残っていた17地点のうち15地点を片づけることができました(うち1地点は、最大干潮線より低く、結局サンプリング不可能)。


 帰った後は、おきまりのソーティング。素早く泳ぐオフェリアゴカイやヨコエビが恨めしい。
・・・とにかく、今度こそ捨てられませんように。


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